「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

1セット5過程(2)意味を知る

 次に、漢字の辞書的な意味を確認します。訓読みがわかれば、ある程度の意味がわかります。たとえば「預」という漢字は「あずける・あずかる」という訓読みそのものが辞書にも意味として書かれています。しかし、音読みしかない漢字、たとえば「均」のような漢字は「キン」という読みを知っても「ならす・等しい」という意味はわかりません。辞書などで調べるか、低学年ならば教師が教えるかする必要があります。
 次のステップ、「構造と筆順を知る」で成り立ちを知ることにより、意味が理解できることもあります。それぞれのステップは独立したものではなく、相互に関連をもっているのです。それは、漢字というものが、「形・音・義」の三要素から成り立つものであるという特質からくるものです。指導にあたってそのことに留意しておくとより深い理解に導くことができるのではないかと思います。