「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

毎日続けるためのたった一つの秘訣

 新しい年が明けました。年頭に当たっていろいろな決意を新たにした方も多いことでしょう。今年の目標として、「毎日、〜〜を○回やる!」など、具体的な行動を決めた方もおられることと思います。私も毎年のように「今年こそこれを続けるぞ!」と思って始めるのですが、結局三日坊主で続かないことばかりです。でも、ある言葉のおかげで習慣にしようと思っていた行動を半月ほど続けられています。その言葉というのは「ちょっとごまかす」です。
 そんないい加減な、と思われるかもしれませんが、あることを続けようと思って続けられなかったときのことを思い出してみてください。例えば、毎日腕立て伏せを20回しようと決意したとします。最初の何日間かは気力も充実していて、楽にできます。日によってはちょっとよけいに30回ぐらいやって、「けっこう自分もやるなあ。」と自己満足に浸ることもあるかもしれません。しかし、自分の意思とはかかわりのないところで家事や仕事が忙しくて決めた時間が取れなかったり、体調が悪くなったりして自分で決めた回数を守れなくなることが出てきます。そうすると、決めたことを守れなかった自分にがっかりしてその次にやろうとする意欲が減少してしまうのです。続けられる自信も失われてしまいます。これは、完璧にこなすことを目標にしていると、少しでも足りなかったときに行動そのものを「できなかった」と否定してしまうからです。
 でも、「ちょっとごまかす」自分を最初から認めてしまえば、そういう苦痛から解放されます。例え20回が15回ぐらいになったとしても、1週間のうち1日できなかったとしても、ゼロではないのです。そういう自分のあり方も認めていければ、「続けること」も少し楽になるのではないでしょうか。

 この言葉は、たまたまついていたテレビに出てきた102歳の下川原孝さんという人が健康の秘訣として言っていたことの中に出てきたものです。そのテレビ番組というのは昨年の12/15に放映されたものです。
日テレ
 この下川原さんは、マスターズ陸上100歳以上で、やり投げ円盤投げの世界記録を樹立した方なのです。高校の体育の先生をなさっていた方のようです。今でも毎日腕立てやスクワットを続けておられるとのことですが、しんどくなったら決めている回数まで達しなくてもやめてしまうんだそうです。「いやになってやめるより、ごまかしてでも続けたほうがいい。」きちんとやることは大事だけれど、そのことにこだわるよりも続けることの方が大事なんだと思いました。
 NHKでも紹介されたようです。番組紹介のページ↓を読むと、なんかいい方だなあと思いました。お酒もけっこうお飲みになるようですね。
NHKオンライン
 本も出版されているようです。↓今度読んでみたいと思います。

101歳のアスリート

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