「明日」をつくる生活。

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

だじゃれの効用

 ついつい発してしまうだじゃれ。子どもたちには「寒っ!」とあきれられています。でも、廊下で以前担任していた子どもたちに会うと、いきなり「先生、だじゃれ言って!」と言われることがよくあります。職員室では「よくそれだけとっさに言えるね。」と変に感心されています。そんなだじゃれについてちょっと調べてみました。

まずはWikipediaから。
wikipedia:駄洒落

判りやすい遊びの一種であるため、語彙が増えだす小学生などの低年齢の人がこれを用いてコミュニケーションの円滑化をはかることがある一方で、大人が条件反射的に特に若い世代に対して用いると逆にコミュニケーションの円滑化を損ねることになる場合もある。

…小学生を毎日相手にしている私にとっては職業病のようなものかもしれませんね。「コミュニケーションの円滑化を損ねる」ことのないように気をつけたいと思います。
 引用した記述を読んで気づいたのですが、だじゃれは言語能力の発達と関連がありそうですね。1年生にだじゃれを言っても気付いてくれないことがほとんどです。しかし、3〜4年生だとほとんどの子が気付いて、喜んで聞いたり自分でも言ったりしています。卒業する頃になると、もっと高級な言語のおもしろさに気付いて、だじゃれには冷たくなります。
 そういえば、図書室で人気のあるかいけつゾロリシリーズにはだじゃれが満載ですが、中学年の子どもたちが楽しんで読むのにちょうどいい本です。
 だじゃれを語彙の獲得と関連づけて記述しているページを見つけました。10.4 だじゃれやしりとりの効用

だじゃれをたくさん作ろうと思うと、それこそ何度も何度も自分の頭の中にある言葉を思い出そうとするのです。その結果、いろいろな言葉が定着し、使えるようになります。
(中略)
そして新しく聞いた言葉も、今までに覚えた言葉とつなげて考え、覚えようとします。新しく聞いた言葉でも、今までに覚えた言葉となんらかの関連性があればすぐに覚えられます。なぜなら関連性があるということは、まったく新しい言葉ではないのですから、今までの記憶に少しつけたすだけで良いのですぐに覚えられます。

語彙を定着させるには自分で使ってみるのが一番です。だじゃれとは邪道、と思われるかもしれませんが、使ってみるきっかけとしては楽しんでできるのではないでしょうか。直接は役に立たないかもしれませんが、日頃から言葉を使ってみる経験を積極的に積み重ねていけば、言語能力が高まるというのは十分考えられることです。
 だじゃれは自分で考えることに意味があるのですが、そうなかなか出てくるものではありません。他の例を見てみると、ヒントになって出てくる呼び水になるかもしれません。だじゃれサイトを調べてみるとすぐに見つかりました。
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ダジャレナビ - ダジャレ(駄洒落)のデータベース
Dajare Station(ダジャレ・ステーション)- 駄洒落(だじゃれ)総合サイト
 だじゃれを言っている方は脳が活性化するが聞いている方はフリーズしているという説もありますので、言い過ぎには注意しましょう。