「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

新型インフルエンザで学校はどうなる?

 メキシコで発生した新型インフルエンザ*1は、5月2日現在、16の国と地域に広がっています。まだ日本国内での感染例は見つかっていませんが、連日のように疑いのある事例がニュースになっています。弱毒性とのことで、過剰な心配は避けるべきですが、感染の過程でウイルスは変化していく可能性があり、引き続き注意深く対応していく必要があります。
 手洗い、うがいなどの個人個人での対策は当然として、もし近隣での感染が確認され、流行のおそれがある場合、学校は休校などの対策をとることになります。それがどのように位置づけられているのか、東京都の場合について調べてみました。都教委のサイトに以下のページがあります。都立学校についての対応ですが、狛江の公立小中学校もこれに準ずることと思います。
「都立学校における新型インフルエンザ対応マニュアル(暫定版)」についてより

出席停止・臨時休業の目安
【出席停止】

  1. 発熱、その他のインフルエンザ様症状がある児童・生徒
  2. 本人又は同居の家族が、新型インフルエンザの発生地域と関わりがあった幼児・児童・生徒

【臨時休業】

  1. 国、都や各自治体から臨時休業(休校)の要請があった時
  2. 学校の児童・生徒、教職員が新型インフルエンザと診断された場合
  3. 学校の所在地域で新型インフルエンザが発生した場合

※ 平成20年12月1日 国の「感染拡大防止に関するガイドライン」案では、学校等の臨時休業は、都道府県単位で1例目の患者が確認された時点とする。また近隣の都道府県で学校等の臨時休業が実施された場合は、生活圏や通勤、通学の状況等を踏まえて、学校等の臨時休業について検討する。とされている。

 東京都に流行警戒宣言が出された場合、長期の臨時休業に入ることになりますが、その期間については以下のように想定されています。

「東京都新型インフルエンザ対応マニュアル」では、パンデミック期を8週間と想定している。学校の臨時休業はその前後を加え、2〜3ヶ月程度の臨時休業となると考えられる。

数日程度の休校というイメージしかもっていなかった自分にとっては2〜3ヶ月程度というのは意外でした。しかし、よく考えてみれば当たり前の話です。本当に感染を封じ込めるにはそれぐらいの期間が必要になることぐらい、通常のインフルエンザの流行期間を考えればわかるはずです。それなのにそう考える頭がなかったのはどこかよその国の話と思っていたからでしょう。ここに至って初めて新型インフルエンザの影響が人々の健康のみならず社会生活を打ち崩すものであることが実感をもって理解できました。
 今回の新型インフルエンザは弱毒性ということなので、マニュアルそのままの対応にはならないのではないかと思いますが、もし強毒性のものが確認されたら上記のような事態に陥るということです。そしてそれは遠い未来の話ではないのでしょう。そのときにパニックを起こさないよう、今のうちから情報を集めて冷静な判断ができるよう心構えをしておきたいと思います。
 上に出てきた「東京都新型インフルエンザ対応マニュアル」は東京都福祉保険局のサイトにありましたので、これもリンクを張っておきます。
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*1:豚インフルエンザとは呼ばなくなったそうです。