「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

明るい表情と声でほめる

 ほめるときには何をどういう言葉でほめるかが重要ですが、せっかく適切な内容をつかっても、それを伝える表情やしぐさ、声の調子を間違えると台無しになってしまいます。しかし、人に話しかけているとき、自分はどんな表情をしていて、どんな声の調子なんだろうということをいちいち気にしてはいないのが普通ではないでしょうか。実は、そこを意識できるかどうかがほめ上手になるかどうかを左右するのかもしれません。
 極端な例を挙げましょう。竹中直人が昔やっていた「笑いながら怒る人」という芸をご存じでしょうか。知らないという方は↓の動画をどうぞ。視覚情報と聴覚情報・言語情報の矛盾が笑いを誘います。

さて、これを見たときに、全体として「怒っている」という印象を受けるでしょうか、それとも「笑っている」という印象を受けるでしょうか。
 アメリカの心理学者アルバート・メラビアンは、好意・反感などの態度や感情について矛盾したメッセージが発せられた場合、受け取め方に影響を与えるのは話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であるという法則を提唱しました。*1
wikipedia:メラビアンの法則
 適切な内容を、適切な言葉で、表情や声の調子まで心地よくほめられたら、きっと行動を変える大きなエネルギーになるでしょう。では、表情や声の調子まで最適化するにはどうしたらよいのでしょう。そのことを教えてくれたのが、↓の本です。

仕事は「外見」で決まる! コーチングのプロが教えるプレゼンスマネジメント

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こちらで紹介した本と同じ著者の方が書いておられます。最初は「あご」の位置から始まります。読む前は、「あごが何でそんなに重要なんだ?」と思うのですが、読み進めていくと「なるほど、意識できていないこんな些細なことがコミュニケーションに影響を与えるんだ。」と思うようになりました。そのほか、声の調子やまなざしのチューニングの仕方など、具体的なエクササイズとして記述されています。
 自分の「くせ」に気づき、思いを伝えるにあたってマイナスの要因を取り除くようにしていくだけでも大きな変化が生まれることと思います。

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*1:これをコミュニケーション全般に当てはめようとする誤った解釈があるようなので、気をつけたいと思います。