「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

Twitter新聞、ソーシャルフィルター、キュレーター

 Twitterでフォローしている人たちのツイートを元にWeb上の情報を集めて新聞形式に構成してくれるサービスを使っています。私は勝手にTwitter新聞と呼んでいます。昨日書いた「人とのつながり」によって「自分にとって価値のある情報が浮き上がってくるような仕組み」とは、こういったものが近いのではないかと思います。
 現時点で私が知っているのはThe Tweeted Timespaper.liがあります。他にもあるかもしれません。もしあったらコメント欄で教えてください。私のタイムラインから作られた新聞は竹谷正明 (takeya_masaaki) on The Tweeted Timesデイリー 竹谷正明 紙です。試しに見てみてください。
 もうじき、情報を手に入れる手段は検索よりも「ソーシャルフィルター」の方が中心になるかもしれません。ソーシャルフィルター、もしくはソーシャルフィルタリングというのはまだあまり一般的ではない言葉のようですが、↓の記事でわかりやすく説明されています。
asahi.com(朝日新聞社):【ネット】ツイッターがあれば新聞はいらない? ソーシャル・フィルタリングの秘密 - メディアリポート - デジタル

 「目利き」や「事情通」という言葉があるが、そんな信頼のおける人物に情報の取捨選択を任せようというのが、ソーシャル・フィルタリングの基本的な発想となる。似た概念に「コラボレイティブ・フィルタリング」があるが、こちらは通販サイトのレコメンデーション(お薦め)のように、過去に蓄積されたユーザーの行動データの中から、特定のユーザーが気に入る可能性の高い情報を割り出すという仕組みである点が違う。そのような「群衆」から自動的に結果を出すのではなく、ユーザー自身が自分とつながりのある「個人」に目利きを依頼するという点がソーシャル・フィルタリングの特徴だ。

 ソーシャルフィルターは、周りの人々との交流が豊かなものであればあるほどうまく機能するはずです。そして自分自身も価値のある情報を収集・選択・発信する主体であることが求められます。「キュレーター」という言葉があります。元々は

キュレーター (curator) とは、欧米の博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す。(※curate―展覧会を組織すること)

という人のことだそうですが、佐々木俊尚さんは、「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有する」人のことをそう言っています。まさにこれは情報教育の目標そのものではないですか。

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

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 ちょっと長くなってまとまりがなくなってきたので、また改めて考えを整理したいと思います。↓の記事もなるほどと思いました。
あなたが情報のキュレーターにならなくてはいけない理由 | Lifehacking.jp