竹谷の仕事。

小学校でのプログラミング教育の普及に取り組んでいます。

震災と学校についてわかった5つのこと

 大地震から1週間が過ぎました。1ヶ月ぐらい経ったような気がしますが、まだ1週間なのですね。被災された方にとってはこれから復興に向けての日々が続きますが、気の遠くなるような長い時間が必要です。私たちは時々停電するぐらいで、無事に生活のできるところにいます。被災地のことを忘れずに過ごよう心がけなければならないと思います。
 今回、大きな災害と学校との関わりについてわかったことを5つにまとめてみました。

家庭連絡の停滞

 児童を避難させた後、メール配信システムと電話連絡網により、保護者に児童引き取りのお願いを連絡しました。しかし、メールも電話も、混雑のためなかなか届かなかったり、使うこと自体が一時できなくなったりしました。迅速・確実であることが求められる連絡であるにもかかわらず、非常時にはかなり機能が低下することがわかりました。
 そこでまず、学校ホームページのメニューを整理し、緊急時の連絡がすぐに見られるようにしました。今までも狛江市の学校ホームページはケータイからも見ることができましたが、十数項目もあるメニューを下にスクロールしていかないと必要な情報にたどり着くことができませんでした。現在はざっくり削って2項目だけにしてあります。
 そしてもう一つはTwitterの学校公式アカウントによる情報発信を始めました。学校ホームページを配信しているサーバーは狛江市の教育研究所にあります。そこが停電してしまうとサーバーも回線もダウンしてしまいます。しかし、Twitterならばそういったことはありません。運用についてはいろいろ考えなくてはならないことがありますが、それはまた別の記事にしたいと思います。

交通機関の麻痺

 当日は電車がすべてストップしてしまいました。保護者が遠くで働いている場合は帰宅できないので児童の引き取りは無理です。そういったことを想定されていなかったため、引き取り人が保護者本人しか登録されておらず、近所の方から申し出があっても確認が取れないためにお断りしなくてはならないケースが出てしまいました。新年度の引き取り人は今回のような場合も考えて、近所の方などとの連絡を取り合って登録していただけるようにお願いしなくてはなりません。

情報共有の是非

 今回私は大きな失敗をしました。情報を広めるときに相手のことを考えない行動をとってしまったのです。
 子どもたちの引き取りが一段落したところで、災害の情報をつかもうとワンセグで報道番組をチェックしました。スマートフォンに映し出されたのは仙台空港が津波による泥水に覆われていく画面でした。あまりの衝撃に近くにいた同僚に「大変なことになってる!」などと言ってその画面を見せたのです。しかしその方の実家はまさに被災地の渦中にあったのです。以前に聞いていたのにすっかり飛んでいました。別の同僚に注意され、ハッとしました。しかし、後の祭りです。しばらくして、その方に「何も考えずに申し訳ないことをしてしまいました…」と謝りました。その後、幸いなことに実家の方々が無事だというメールが入ったとのことで少しホッとしました。万が一のことがあったらずっと悔やむことになったことでしょう。災害時にこそ、誰にとってどんな情報が必要でどんな情報は必要でないのかを冷静に見極めることを心がけなければならないと強く感じました。

停電対策の必要

 今後も計画停電が続いていきます。停電についての対応はうかつにも忘れられていたということを痛感しました。停電があると教室は薄暗くなりますし、暖房も使えず寒くなります。学習するのは難しい環境です。水も出なくなるところがあります。トイレを使うには、校庭などにある水道からバケツで水をくんできて流さなくてはならない場合が出てきます。給食の調理器具も使えなくなります。コンピューターやテレビを使った授業は当然できません。ネットワークを使った事務作業もできません。学校のさまざまな機能が停止するのです。
 現在、送電経路の関係でうちの学校は停電地域に入っていません。そのため給食も実施できますし、水や照明にも問題は生じていません。しかし、今後停電が広がる可能性もあります。そうなったときにどうするのか、対応を考えていかなくてはなりません。今まさに対応しておられる学校の知恵に学びたいと思います。

情報教育の機会

 今回の震災では、チェーンメールやTwitterのデマ情報など、ネットの陰の部分が出てしまったところがありました。しかし、それにもまして、支援情報や世界からの応援メッセージなどが数多く共有された光の部分もたくさん見られました。陰の部分も光の部分も子どもたちにとって目の前で起きていることだけに非常に興味関心が高いものと思われます。この機会にうまく教材化することで、未曾有の危機にさらされている日本を強く支えていく子どもたちの育成に資することができればと思います。