「明日」をつくる生活。

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

カツオの水揚げ

 28日,気仙沼港で待ちに待ったカツオの初水揚げがありました。震災から3か月半,ようやく水産業の回復がスタートしたシンボルと言っていいできごとです。気仙沼は14年連続で生鮮カツオの水揚げ日本一を誇っていました。しかし,震災で港湾施設が破壊され,地盤沈下で魚市場も冠水してしまう状態になりました。そこから急ピッチでの修復で水揚げを迎えた関係者のみなさんにとって感慨もひとしおでしょう。
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 ただ,初日の水揚げ量は45トンとのことで,多いときには一日1,000トン以上ものカツオが水揚げされていたのですから,まだまだ20分の1にも満たない量です。少しずつ最盛期に近づけて行くには,水揚げされたカツオが高値で取引されることが必要です。そのためには需要があることが前提となります。町の人々の7割が何らかの形で水産業に関わっているという町ですから,港に活気が戻ることが復興への何よりの近道です。気仙沼産の水産物を買う人たちが輸送可能な範囲にたくさんいることを願っています。