「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

気仙沼小学校の校庭・校舎

 赴任してから十日が過ぎました。現在の気仙沼小学校がどんな様子なのか、少し紹介したいと思います。まず最初に感じたのは広い、大きな学校だなということです。Googleマップで同じ縮尺の狛江五小と気仙沼小を表示すると、以下のようになります。上が狛江五小、下が気仙沼小です。


 気仙沼小は明治6年にできた歴史のある学校です。昭和30年代には児童数3,000人を超えていた時期があったそうです。現在は300人ほどになっています。高台にあるため、気仙沼小学校は津波の被害にはあいませんでしたが、学区域は先日の写真のような状況が広がっています。昨日、集団下校に付き添ったときにがれきの横や、崩れかかった家のすぐ近くを通って子ども達が登下校をしていることを実際に知りました。
 隣の南気仙沼小学校は津波が3階にまで及んだとのことでした。校舎が使えなくなったので、気仙沼小学校に間借りしています。気仙沼小学校の校舎の4割ほどに南気仙沼小学校の先生方と子ども達が生活しています。
 一昨日までは、校庭に災害支援の自衛隊の車が止まっていて、テントもあり、校庭は使えませんでしたが、今はすでに撤収しています。下の写真で向こうに見えるのは隣接している気仙沼中学校です。中学校の校庭には仮設住宅が建設されているので、放課後は小学校の校庭で部活動をしています。


 5月16日に気仙沼小の校庭で周りを撮影した動画です。

5月16日気仙沼小学校の校庭
 校舎の右側にある体育館は避難所になっていて、昨日現在で139人の方が避難しておられるそうです。また、すぐ近くの市民会館前には自衛隊が設営している入浴施設があります。
 風向きによって、魚の腐ったような臭いが漂ってきます。耐えられないほどではありませんが、気持ちのよいものではありません。気仙沼港に水揚げされたり加工された魚が津波で流出してあちこちに散らばっているのが原因だということです。↓のブログに報告がありました。
気仙沼からの報告② | いつでも途上人・・・・・自分の足で一歩ずつ