「明日」をつくる生活。

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

気仙沼市の仮設住宅


 台風12号が四国に上陸したというニュースがくり返されています。速度がゆっくりで,長いこと日本の周辺にとどまっているのでいろいろなところで長く雨が続いているようです。これ以上被害が広がらないように祈るばかりです。この3日間,気仙沼でも大雨警報が出されています。道路が一部冠水していることもあり,一昨日と昨日は集団下校でした。今日も昼過ぎにザーッと強い雨が降りましたが,現在は小降りになっています。
 さて,明日は気仙沼中学校の運動会です。中学校の校庭には仮設住宅が建設されたため,運動会は小学校の校庭で実施されます。練習も小学校の校庭で行われていたため,子ども達は休み時間に外に出ることができませんでした。予報では明日の未明からはくもりなので,予定通り実施できることを期待しています。万が一中止になった場合,月曜日に順延になります。そうなると,校庭では中学生による白熱した競技や応援が行われ,教室では小学生が通常の授業に臨むという経験したことのない状況になります。そうなったらもう思い切って運動会の参観にしてしまったほうがいいのではないかと思いますが,そういうわけにもいかないでしょうね。
 写真は今いるところのすぐ近くにある公園に建設された仮設住宅です。20軒ほどが建設されています。公園の大きさは,狛江五小の近くで言えばミランダ公園ぐらいです。そんなに大きな公園ではありませんが,少しでもまとまった広さがある平地はほとんどが仮設住宅として使用されています。仮設住宅の使用期限は2年間です。中学校の校庭もこの公園も2年間は本来の目的に使用できないということになります。あと2年,中学生は部活や運動会を小学校の校庭で行い,小学生は近所の公園で遊べないのです。
 それでも気仙沼市仮設住宅は完成率が8割程度(8/24現在)です。市内では土地の手当てが間に合わないので,隣接する岩手県一関市に協力を要請し,同市内の室根町や千厩町にも仮設住宅を建設したのですが,入居希望者が少ないとのことです。
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 また,市内に建設したものの郊外に位置するため交通の便が悪く,車を持っていない人や高齢のため自分で運転することのできない人にとっては不便な生活を強いられるという仮設住宅もあるということです。
河北新報ニュース 焦点/生活不便 入居者不満/気仙沼、郊外の仮設住宅
 被災された方それぞれの生活状況や,地元への愛着は大切にしながらも,避難所の解消も進めなければならないというところで,避難生活を耐えている方々も行政の担当者の方々も悩み続ける日はまだまだ続いています。