あの日から1年が過ぎました。今日の気仙沼は,朝のうち雪がちらついていましたが,昼頃には日差しも見られるぐらい天気が回復しました。地震が起きた時刻に海に向かって黙祷しようと思い,港の方に車を走らせました。
津波の被害を受けたところには,まだ舗装されていないでこぼこの道がたくさんあります。
地盤沈下のため,冠水したままのところもあちこちに見られます。
港の設備も倒壊したままです。
船着き場が傾いて水没しているのも相変わらずです。
津波が到達した高さを示す青いプレートが設置されました。
そのプレートを拡大したところです。
午後2時46分,黙祷する前に海の水に手を浸してみました。切られるように冷たかったです。津波にのまれた方々はこの冷たさの中に長い時間投げ込まれていたかと思うと,その苦しみは想像を絶するものです。
震災直後に大きな火災が起きた鹿折地区に今も残る巨大な漁船です。
火災の熱のためにぐにゃりと曲がった歩道橋の根元部分が風雨にさらされ,赤く錆びています。
1年という時間が過ぎても,ご覧の通りなかなか復興は進みません。テレビなどで取り上げられた地元の方の声には苦しいものが多く聞かれました。でも,仮設の商店街などを回ると,そんな中でも粘り強く復興に向けて努力を続けている気仙沼の人たちがいます。もっと多くの力を復興に注いでいかないとそういう方たちも疲れ果ててしまうのではないか。そんな危機感すら感じます。私はもうすぐ東京にもどりますが,東京にいてもできることを考え続けていきたいと思います。