「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

可能性を広げる

ブログのタイトルを変えました。何というか、「思い」をこめたものにしたくなって…

 先日、こんなニュースを目にしました。
第31回 東洋大学「現代学生百人一首」入選作品発表 | 東洋大学
その中に、高校1年生が詠んだこんな短歌がありました。

機械化で消えてなくなる仕事知り将来の夢決められずいる

 感受性の高い時期にいろいろと将来の自分について思い悩む心情が伝わってきます。数年後に社会に出て行くことを考えたとき、AIやロボットに取って代わられる仕事がたくさんあることを知り、できる仕事が減ってしまうという不安を覚えたのでしょうか。ちょっと切ない思いを感じました。

 しかし、技術が発達することにより今までなかった仕事が生み出されることも事実です。これから出てくる新しい仕事はコンピュータと何らかの形で関連するものが数多くあることでしょう。*1そして新しく生み出される仕事に携わるためには、従来やっていたこと(文書作成など)をやるためにコンピュータを使うことにとどまらず、コンピュータの特性を理解して今までになかったことにも活用していくことが求められることでしょう。

 そのために小学校段階からプログラミングを体験し、コンピュータが得意なことと人間にしかできないことを見分ける感覚を身に付けておくことはとても重要なことだと思います。そしてそれが広く定着すれば、テクノロジーの本質を理解している多くの人たちが社会を構成することにつながり、大きな強みを発揮することになるでしょう。

 冒頭に掲げた短歌を詠んだ高校生が社会に出るまでに、こんな短歌を詠んでもらえるように変えていきたいなあと思います。

新しい技術でできる仕事知り将来の夢広がっている

*1:レアケースかもしれませんが、「プログラミング教育の普及」という私の仕事なんてまさにそうです。自分自身ですら、数年前には想像できなかったものです。