「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

授業実践を考えている先生へ その1

この記事は、

2学期以降プログラミングの授業をやってみよう、だけどどうしたらいいんだろう?

と考えている小学校の先生が読むことを想定して書いてみようと思います。

授業について考える、その前に

文部科学省の文書やさまざまな書籍を読み込む前に*1やってほしいことがあります。それはご自身がプログラミングを体験するということです。まずは世界中の子どもたちが体験している Hour of Code というプログラミング教材に触れてみることをおすすめします。
studio.code.org
英語のタイトルが表示されていますが、日本語で実行できるのでご安心を。開くと環境によってはいきなり動画が再生されるかもしれませんのでご注意ください。もし開いたときに英語表示のままだったら、画面の左下に言語の設定があるので切り替えてください。

画面の中のキャラクターに迷路をクリアさせるようブロックをつなげてプログラムを組んでいきます。暗号のような文字列を入力する必要はありません。子どもたちが自分一人でも進めていけるようにガイドが表示されるので、説明はいらないかと思います。さあ、やってみましょう!

…いかがでしょう。楽しめたところはどんなところでしたか?どんなことに気付きましたか?難しかったところはどんなところでしたか?その体験から実感したことが大切です。最後の方のステージは大人でもクリアするのが難しいかもしれません。でも「クリアできないから教えられない」なんて思う必要はありません。先生がクリアできなかったステージをクリアできた子がいたらすごいじゃないですか。

全く体験したことがないことを指導することはできません。しかし、「ある程度」でよいのです。例えば体育の時間にボール運動を指導する場合だって、自分には出せないようなパスを出す子もいるではありませんか。でも、その子が周りの子と協力しながら学習を進めるために、先生がいろいろな場の設定や手立ての工夫をしているはずです。それと同様のことがプログラミングの授業でも先生の役割になるのではないでしょうか。

Hour of Code には他にもたくさんのアクティビティがあります。他のものをやってみてもいいでしょう。しかし、ほとんどのものは与えられた課題をクリアするドリル型のもので、プログラミングの体験としては自分自身で作りたいものを作っていくという要素が足りません。ぜひ次のステップにもチャレンジしてください。

その次のステップとは…

長くなったので、次回に続きます。(^_^;)

*1:先日この記事を書いておいて何ですがw