「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

授業実践を考えている先生へ その2

前回は、とりあえず初めて体験するなら、ということで Hour of Code を紹介しました。しかし、他にも初めて触れる場合に向いている教材*1があります。

今回紹介するのは Scratch(スクラッチ)Viscuit(ビスケット)です。どちらも小学校プログラミング教育の実践事例で使われている頻度が高いものです。また、文部科学省のサイトに動画とテキストで基本的なプログラミングのしかたが説明されています。動画の説明を見ながら、実際に手を動かしていくと基本的な使い方がわかると思います。
www.mext.go.jp
一通りやってみたらそこで終わりにせず、自分のアイデアでプログラミングしてみましょう。くだらないものでかまいません。いや、あえてくだらないものの方がいいかもしれません。

授業づくりもそうですが、指導書のとおりに進めるだけではなかなかレベルアップしませんよね。たとえつたなくとも自分なりの工夫をしてみて、これはうまくいったとか、これは失敗だけど次はこうしてやろうとかいう経験を積み重ねて見えてくるものがあるはずです。

ほんのちょっとでも自分がやりたいことをプログラムで実現できたら、あなたはもう立派なプログラマーです。そしてその経験がない人には、プログラミング教育の授業はできないと思います。

もっとやってみようという人は2千円台で買える micro:bit という小さなボードを買って、いじくり倒して(笑)みましょう。
www.switch-science.com
ここまで来たら、もうあなたは小学校の先生の中ではトップランナーです。千人に1人、いや1万人に1人*2かもしれません。

*1:というよりできることが深いのでツールとか言語と呼んだ方がよいように思いますが。

*2:小学校の教員数は約400万人。micro:bit を自分で買っていろいろ試している小学校の先生は日本中で400人いるでしょうか?