「明日」をつくる生活。

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

授業実践を考えている先生へ その3

その1その2でだいぶ体験を重ねて来たことと思います。どんなことを感じられたでしょうか。「思ったより簡単」とか「自分で考えたものが形になると楽しい」ということが実感できたとしたら、ぜひそのことが子どもたちにも感じられるような授業づくりを考えていきましょう。
ゼロからオリジナルの授業を考えてもいいのですが、それはなかなかたいへんなことです。実はすでに何人もの先生が実践に取り組んでいて、その事例集サイトが作られています。そのうちの一つが私たちみんなのコードが公開している「プロカリ」です。
procurri.jp
ここにある事例を、可能ならそのまま(当然自分の環境に合わせて修正はすると思いますが)やってみるのもいいのではないでしょうか。もし検証していただいて、「やはりよい事例だということがわかった」とか「この部分を修正したらうまくいった」というような成果がありましたら、コメントや右カラムのメール送信フォームからお知らせください。

もし一緒に取り組む仲間*1がいるのなら、Hour of Code や Scratch、Viscuit、micro:bit の体験ワークショップを実施して、その実感をもとにどんな学習活動が展開できそうかブレインストーミングをしてみるといいでしょう。きっと楽しいアイデアが出てくると思いますよ。

いずれにせよ、くり返しになりますが、お願いしたいのはまずご自身がプログラミングを体験して、その実感をベースにして授業づくりを考えるということです。まず教科のねらいが最優先で、それを達成するための手段としてプログラミングを「使う」という考え方で授業づくりをすると苦しくなってしまうことが多いようです。教科の学習は言うまでもなく重要ですが、従来の教科の学習だけではできなかった資質・能力の育成を目指すのですから、一旦視点を切り替えてみることが必要だと思います。

そして2学期以降実践をされたら、他の実践された先生と交流を深めていくとよいでしょう。プログラミングの授業はやってみないとわからないことがたくさんあります。私も自分で授業をした経験や、今の立場でたくさんの授業を参観して初めてわかったことがたくさんあります。子どもたちの表情や反応を見て、従来の枠組みにこだわりをもっていた先生が変わっていく姿も見られています。

ぜひ一緒に実践の積み重ねをしていきましょう。Facebook で友達になっていただければ、たくさんの先生方とつながるきっかけづくりになりますよ。実はこの一連の投稿も Facebook でいただいたいろいろな方のコメントがベースになっています。皆さん、いつもありがとうございます。
私のFacebookアカウントはこちらです。リクエストくださるときは、必ずメッセージを添えてください。

なお、事例が掲載されているサイトは他にも次のようなものがあります。
miraino-manabi.jp
www.proanz.com

*1:校内研修でできたらすばらしいと思います