「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

読む力 最新スキル大全

非常に多様な情報源から、世界観を形成するために有用な質の高いものを選び抜くために、著者が実践している方法を紹介している。

ただ、やり方をそっくりまね(できる部分もあるが)しても、同じような成果が得られるわけではないだろう。著者の力の源泉は、その方法を自分のものにするために試行錯誤を繰り返し、どうすれば自分の知的生産が効率的に進められるのか、自分自身の営みを見つめて形にしてきたプロセスにあるからだ。

そういう意味では、本書に示されたツールや方法を著者がどんな視点で取り入れたのか、そこに注目して「自分ならどうするか」を考え、実践していく材料にするのが有効なのだ。

SNS、新聞、ネットニュース、本といったさまざまなメディアから何をどう読み、整理・保存し、自らの知の構造に組み入れ、アウトプットするか。その一連のプロセスをシステムとして捉えているところがとても参考になった。これまで個別に何となくやってきたことを、改めて全体の関連において位置付け、構成し直してみたいと思った。 str.toyokeizai.net