ポメラを買って3ヶ月ほど経ちました。これとデジカメがあると、いろいろなレポートがかなり便利にできます。これでずっとメモを取っていくと、そのテキストデータの蓄積が何か新しいものを生み出すかもしれません。機能を限定しすぎではと思うほどシンプルな道具だけどサクサク動くところが気持ちいいのです。きっと、この気持ちよさをねらって開発されたのでしょう。いろいろやるには不十分ですが、テキストを書いていくことに集中できる道具と言えます。ただ、長文を書き連ねていくというよりも、メモを書いていくための道具なのだと割り切る必要はありそうです。PC上で文章を書くツールとしてエディタを使うのとは違う感覚です。
最近は入荷待ちもなくなって、1万6千円を切る価格で買えるようになったみたいです。これから買う人の参考になればと思って、使用感を書いていきたいと思います。
- ちょっと小さめのキーボードはオアシスポケットを思い出します。指が太い人は厳しいかもしれません。私は手が小さい方ですが、最初のうちタッチミスが多かったです。でも、慣れてくればそんなに苦労なく打てるようになりました。
- 右側のキーボード下に出てくる支えはちょっと頼りない感じがします。もうちょっとカチッと止まってくれるといいのですが。
- ディスプレイは見やすく、バックライトなしにしてはかなり暗いところでも使用可能です。
- 画面にぱっと見える範囲は、26字×17行。1画面に収まるようにメールやコメントを書くのにちょうどいいと思います。
- 2秒で起動して入力できるのはやはり大事です。思いついたらすぐメモ、という入力環境を手に入れたことは予想以上に快適でした。できるなら1秒半ぐらいでもいいかもしれない。
- オートパワーオフは、電源を切ったり、キーボードを閉じたりしなければ、何かキーを押すとカーソル位置も元のところで復帰します。
- 連続使用時間に不満はありませんし、単4はどこでも手に入りますが、電池の容量がまだたっぷり残っているうちにポメラでは使えなくなってしまいます。
- ファイルを開いたときに、ファイルの最後にカーソルが行くオプションがあるといいなあと思いました。
- F2キーで現在の日時を入れる機能はいいのですが、日付のみなど書式のカスタマイズができるとありがたいです。
- 付箋文という機能は、任意の文字列を設定でき、文の途中に入れてもジャンプさせられます。使い方を工夫すると便利かもしれません。
- 行指定ジャンプが使えるわりには、行数の表示機能はありません。
- 「名前を付けて保存」で同一名のファイルがあったとき上書きに「いいえ」で答えるとその後ファイル名を指定する画面になりません。その場で別名保存ができるようにしてほしいと思います。
- 上書き保存は確認なしで実行されます。保存しましたというメッセージが出ると安心感が増すと思います。
- ファイル名が同じだった場合、自動的にファイル名に連番か日時を追加してくれる機能が(上書き確認のダイアログの中に)あるといいです。いちいちファイル名を付け直すのは、さっと保存したいとき、まどろっこしく感じます。
- ATOK2007互換ということですが、推測変換の機能はありません。便利だと思う機能なのですが…
- ATOKの再変換(Ctrl+BS)が使えません。これもよく使う機能なので実装してほしいと思います。
- ATOKで「きょう」を変換すると日付に変えられる機能が欲しいです。
- ATOKの設定もちょっと変えられるとうれしいです。
- ATOKで変換候補がたくさんあるときに一覧表示する機能(Ctrl+Space)がありません。
要望が多くなってしまいましたが、とっても気に入っています。それだけいろいろ求めてしまいたくなるというのはポメラの魅力ゆえと思っていただければ幸いです。
KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM10シロ パールホワイト
- 出版社/メーカー: キングジム
- 発売日: 2008/11/10
- メディア: Personal Computers
- 購入: 13人 クリック: 694回
- この商品を含むブログ (135件) を見る