「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

アイデアや思考をつなげる強力なツール Obsidian

メモアプリは、アイデアを整理し、情報を効率的に管理するための重要なツールです。これまでに EvernoteGoogle Keep、iOSのメモ、Scrapbox、Notionなど、さまざまなアプリを試してきました。現在メインに使っているのが Obsidian で、数か月前に使い始めてこれに落ち着きそうな感じです。

Obsidianとは?

Obsidianは、ノートをつなげてネットワークのように情報を整理することができる無料のメモアプリです。強力なリンク機能で自分の知のネットワークを構築でき、豊富なプラグインによる高い拡張性も大きな魅力です。 obsidian.md

特徴

1. リンク機能

Obsidianの最大の特徴は、ノート間を簡単にリンクできることです。書き出したアイデアやコンセプトをリンクさせてネットワーク化することで、思考の流れやまとまりを構造化できます。例えば、「プロジェクトA」というノートに「タスク管理」のノートをリンクさせることで、プロジェクトに関連するタスクを簡単に確認できます。

2. ローカルにテキストデータで保存

データはすべてローカルに保存されるため、インターネット接続は不要です。また、全てテキストデータなので、万が一 Obsidian が開発を中止して使えなくなっても、簡単にデータの移行ができます。基本的にはローカルに保存するのですが、保存場所を iCloud などのクラウドストレージにリンクさせれば、他の端末でも同期された最新のデータを使うようにすることもできます。私は iCloud にデータを置いていて、MaciPhoneiPadWindows PC のそれぞれから編集することが可能になっています。これまで同期が遅れたことが2~3回ありましたが、数分おけば解消されたので大きな問題にはなっていません。

3. プラグインによる拡張性

Obsidianは多数のプラグインを提供しており、機能を自由に拡張できます。標準のコアプラグインの他に、ユーザーが開発したコミュニティプラグインもあります。デイリーノートという日記のようなノートを書くためのプラグインや、カレンダーを表示したり、生成AIに接続して文章を書く手助けをしてくれたりするプラグインもあります。

4. マークダウン記法

使いこなすにはマークダウンという特別な記法を覚える必要がありますが、よく使うのは見出しやリストといった限られたものです。例えば見出しにするには行頭に半角の # とスペースを入れるだけです。レベルを下げるには # の数を増やします。こんな感じです。

# 見出し1
## 見出し2

簡単な記号なのですぐに覚えられると思います。

まとめ

Obsidianは、シンプルながらも強力なツールです。情報を整理しやすくする機能が豊富に備わっており、リンク機能やプラグインの拡張性を活用することで、自分だけの情報管理システムを構築することができます。ぜひ、冒頭に示した公式サイトからダウンロードして試してみてください。最初に、基本的な使い方をマスターするための日本語ヘルプをチェックすると良いでしょう。