3年ぶりにブラタモリが復活しましたね。以前のシリーズも好きで欠かさず見ていました。先日放送された「京都」は,「琵琶湖疏水」「御土居」「新京極通」の3つの視点で歴史の痕跡をたどっていました。見えないものを見る想像力や知的好奇心がくすぐられました。4月からのレギュラー放送が楽しみです。一点残念だったのはパートナーが久保田アナではなかったこと。絶妙のコンビになっていると思うのですが。東京周辺を取り上げるときには復帰してくれることを切望します。
さて,そのブラタモリのプロデューサーが書いた本を読みました。
- 作者: 尾関憲一
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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楽しい授業は子どもの興味関心を引く導入に始まります。何をどう取り上げるか教師のアイデアが問われるところです。どうしたら子どもがおもしろいと思えるだろうか。何か特別なものを持ってこなくちゃだめなんじゃないか。そんなふうに考えてしまいます。
しかし,尾関さんは「面白さは『当たり前』の中から探す」「『面白い』ことというのは,周りに存在しないのではなく,実は見えていないだけで,見つけ方によっては見えてくるものだ」と書いています。確かにブラタモリのおもしろさは,海外の絶景などではなく,日常何気なく見ている風景をちょっと視点を変えて見てみることによってそれまで別々だったものごとがつながってくるところにあります。
では,どうしたらおもしろさを見つける力が高まるのかというと,尾関さんは次のことを挙げています。
- 「面白い」ものを探すのではなく,何かに「気づく」機会を増やす
- 当たり前だと思っていることを実際に自分の目で追ってみる
- 「気づく」ためのコツが「目線」を変えること
- 疑問を持つ努力をする
ここまでで第一章です。第二章以降もヒントになりそうなことがいくつもありました。授業づくりという観点でなくても考え方や仕事の進め方でも参考になる本です。