竹谷の仕事。

小学校でのプログラミング教育の普及に取り組んでいます。

5つの叱る基準

 新しく学級を担任するとき、子ども達に「みんなと楽しく学習したり遊んだりしていきましょう。」ということを中心に話をしますが、「でも、いけないことをしたら叱ります。」ということも話します。そのときに役立つのが、次のリストです。

  1. 危ない
  2. 迷惑
  3. 失礼
  4. ずるい
  5. 下品

 これは、「たのしい授業」(あゆみ出版)2004年11月号の滝本恵さん(当時、埼玉県川越市南古谷中学校)が書かれた「笑顔と秩序のある教室・授業のために〜ヤマジさんから教わった5つの叱る基準」という記事の中にあったものです。ヤマジさんとは、山路敏英さん(当時、足立区立扇中学校)という方のことです。この基準を4月当初に子どもたちに示しておくのです。
 実際にはこんなふうに生かされます。例えば、授業中におしゃべりをしているAと寝ているBがいたときに、Aを注意したとします。中学校などでは時として、「なんでおればかり注意するんですか。Bのやつなんて寝てるじゃないですか。」などと言い返されて、叱るのが弱くなってしまうこともあるようです。そんなときにこの優先順位をもっていると、「Bの寝ているのは失礼、君(A)のおしゃべりは迷惑。君の方が叱られる順位が上だ。」ときちっと言えるのです。
 叱る基準を明確にし、優先順位を付けることによって、教師が迷わず的確にかつ短く叱ることができるようになります。さらに子どもたちと共有することによって、子どもたちの内部にも基準が育ってきます。基準は上に挙げたものが絶対ではないと思います。重要なことは自分なりに基準をリスト化して明確にしておくことです。
 記事中の滝本さんの言葉に「子どもたちは気持ちのいい秩序を求めている」というのがありました。窮屈でなく、安心できる秩序のある環境は楽しい学習活動の前提であると言えるでしょう。