「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

私が使っている Chrome 拡張機能ベスト5

 毎日 Chrome を使って仕事をしています。そんな私がよく使っている拡張機能を紹介します。この拡張機能たちのおかげでどれだけ効率化できているか。開発された皆さん、ありがとうございます!

クリップボード履歴ツール Clipboard History Pro

 まず第一に紹介するのはクリップボード履歴ツール Clipboard History Pro です。「さっきコピーした文字列、ここでも使うんだ。でも別のをコピーしたから消えちゃってるよな〜。」ということ、ありませんか。これを使えば150個まで(無料版の場合)の履歴を保存することができます。保存した履歴を編集したり、よく使うものはお気に入りに入れたりする機能もあります。
chrome.google.com

メモアプリ連携 Google Keep

 続いては Google Keep の拡張機能。ワンクリックで見ているページの情報を保存します。保存したコンテンツにメモを付けたり、ラベルを付けて管理したりできます。
chrome.google.com

 メールなどでリンクを紹介するときに便利なのが、Create Link です。URL をコピーするだけならアドレスバーをクリックすればいいのですが、ページタイトルなどの情報も一緒にコピーしたいと思うことがよくあります。この拡張機能を入れると、ページ上で右クリックして出てくるメニューから、あらかじめ設定した書式でそのページの情報をコピーすることができます。
chrome.google.com

画面サイズ一発変更 Window Resizer

 4つ目はウィンドウのサイズを一発で変更してくれる Window Resizer です。複数ディスプレイを使って、いくつもウィンドウを開いているときに、半端なサイズだと落ち着かない感じがするのです。これを使うとワンクリックであらかじめ決めたサイズに。
chrome.google.com

定型文入力支援 Text Blaze

 最後は定型の文字列を数タイプで入力できる Text Blaze です。毎日のように入力する定型文ってありますよね。それを登録しておくと効率化につながります。
chrome.google.com
 使い方はこちらを参照してください。(書き出しがほとんど同じで笑った)
note.com
 皆さんはどんな拡張機能をお使いですか?よかったら教えてください。

Chrome で QR コードを生成しよう(恐竜つき)

※ 2024/04/13 修正・追記
 バージョン: 123.0.6312.122(Official Build) (64 ビット)で確認

 先日の研修で紹介したところ、「おお~っ」と大きな反応が返ってきました。表示しているページの URL を QR コード*1に変換できます。バージョン88から使えるようになった機能です。
 パソコンの Chrome で対象となるページを開きます。表示したページ上で右クリックするとこのようなメニューが出てくるので、「このページの QR コードを作成」を選びます。

 すると、このようにQR コードが表示されます。真ん中に恐竜*2がいるのが楽しいですね。「コピー」を押すとクリップボードに画像がコピーされます。「ダウンロード」を押すとこの QR コードを PNG 画像ファイルで保存することができます。

 右クリック以外に、右上の縦三点メニューから表示させることもできます。スマホChrome でも可能*3です。詳しくはこちらのヘルプを参照してください。 support.google.com いろいろな場面で使うことができると思います。皆さんはどんな場面で使いますか?

*1:QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です

*2:ネット接続がないときに出てくる画面の恐竜です。実はこの画面でミニゲームができるのです。【Chrome裏ワザ】あの「恐竜ゲーム」がオンラインでも遊べるの知ってた? | できるネット

*3:ただし残念ながらiPhoneでは恐竜は出てきません

ハーバードのコンピュータサイエンス入門講座

 ハーバード大コンピュータサイエンス入門講座「CS50」の日本語翻訳版が公開されています。個人利用だけでなく、非営利なら教材として利用することもできます。
cs50.jp
 10回の講義を受けて課題を提出し、最終プロジェクトをクリアすると修了です。70%以上のスコアと$199ドルで認定証(デジタルバッジ)を受け取ることもできます。講義は動画とノートによって提供されています。動画は YouTube の自動翻訳による字幕を付けて見ることになりますが、自動翻訳でない字幕を付ける作業を進めているとのことです。
 最初のところを見てみましたが、日本語話者にも分かりやすいものになっていると思います。プログラミング経験の有無を問わないということですので、受講してみませんか。

Googleフォームとワードクラウド

 「ワードクラウド」ってご存じですか?アンケート結果などのテキストデータを視覚化する手法で、多い語ほど大きく表示されるものです。

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ワードクラウドの例
 これを Google フォームと組み合わせて使う方法を説明します。たくさん寄せられた回答から共通する語を抽出して表示すると、「あ、やっぱりみんなもそれを思ったんだ」とか「意外とここには注目していないんだな」という集団全体の意識の傾向が見えてきます。すると、確信をもって活動を進めたり、違った視点に切り替えたりすることにつなげられることでしょう。場合によって、同調圧力として働いてしまうことがあるかもしれないので、注意しながら使ってみてください。

Googleフォームでの作業

 まず、 Google フォームで自由記述の回答欄をを作成します。作り方は例えば以下のページなどを参照してください。自由記述ですので、回答方式は「記述式(1行入力)」か「段落(複数行入力)」を選んでください。
フォームを新規作成 | Google フォームの使い方
 作成したら、送信(共有)して回答してもらいます。
フォームの URL リンクを取得して共有 | Google フォームの使い方
 回答が集まったら、スプレッドシートに集計します。
回答をスプレッドシートに集計 | Google フォームの使い方

ワードクラウドの作成

 得られたデータは、「テキストマイニング」という処理をして、ワードクラウドに変換します。テキストマイニングというのは、文章データを単語や文節で区切り、その出現頻度などを解析する方法のことです。それを簡単にやってくれるのがこちらのサイトです。無料で登録なしで使えます。登録すると入力可能な文字数が増えたり、履歴を保存できたりします。 textmining.userlocal.jp  先ほどのスプレッドシートの中の分析したいデータが入力されているセルを選択してコピーします。そして、このサイトを開いて、「フォーム入力」の欄にペーストします。あとは、「テキストマイニングする」のボタンを押すだけ。

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テキストマイニング
 冒頭の画像は、ある研修会での先生方の回答を処理したものです。分析結果の右上にある三本線をクリックするとこのようなメニューが出てくるので、PNG画像をダウンロードしていろいろ活用できます。
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 ワードクラウド以外にもいろいろな分析結果を見ることができます。ぜひ一度試してみてください。

Jamboard の背景は Google スライドで作れる

 先日、Jamboard の背景についての記事を書きました。他のところからもってきた画像を背景にするのもいいのですが、自分で簡単に作ることもできます。Google スライドを使うと簡単にできると、前に教わりました。(どなたに教えてもらったのだったか…)

Google スライドでの作業

 Google スライドを開いて、[ファイル]-[ページ設定]で「ワイドスクリーン (16:9)」を選択します。

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ページ設定
レイアウトは「空白」を選択するとよいでしょう。
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レイアウトは「空白」
地の色は「背景」から設定できます。画像を読み込むこともできます。
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背景を設定
図形ツールなどを使ってスライドができあがったら、[ファイル]-[ダウンロード]で「PNG 画像」を選択します。JPGでもいいのですが、PNGの方が若干きれいです。
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画像ファイルとしてダウンロード

Jamboard での作業

 続いて Jamboard を開き、[背景を設定]から右下の「画像」を選択します。

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背景の読み込み
すると、下のようなウィンドウが開くので、先ほどダウンロードしたPNGファイルを指定します。「参照」から行っても、ドラッグ&ドロップでもかまいません。
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読み込むファイルを指定
これで Jamboard に背景を読み込めたことと思います。

教育情報セキュリティポリシーガイドラインの改訂

 GIGAスクール構想はクラウドの利用を前提としています。運用していく上で、従来の考え方のままではうまくいかないことが出てきます。そのうちの一つがセキュリティポリシーです。先日、文部科学省のサイトで改訂版が公開されました。各教育委員会や学校が情報セキュリティポリシーを作成・見直しする際の参考という位置付けです。↓のページに「第2回改訂」として3つの PDF があります。 www.mext.go.jp  1つ目の「改訂説明資料」が概要を示すスライド8枚のもの、2つ目が「ハンドブック」で全49ページ、3つ目が本体で全177ページとなっています。
 「改訂説明資料」の3枚目には、次のように書かれています。

今回の改訂ポイント
① 端末整備推進に伴う新たなセキュリティ対策の充実
1人1台の学習者用端末における学校内外での日常的な端末の活用や、クラウドサービス活用に向けたID管理などのセキュリティ対策の記述を充実
② 教育情報ネットワークの在り方を明確化
クラウドサービス活用に伴うセキュリティ対策を実現するため、過渡期としてのローカルブレイクアウト構成や、今後目指すべき校務系/学習系のネットワーク分離を必要としない構成の在り方を明確化

 また、8枚目には次のような記述があります。

現状の地方公共団体における個人情報の取り扱いに関しては、地方公共団体ごとに定められた個人情報保護条例に準拠する必要があり、クラウドサービスを活用して個人情報を取り扱う場合には、個人情報保護審議会へ諮問答申を得ることが必要な自治体も多い。
そのため、クラウドサービスにて個人情報を取り扱う際に個人情報保護審議会に諮る上で整理すべき主な項目例を整理。

 各自治体で、個人情報保護条例との関連において、GIGAスクール端末の運用に支障がないように対応をしていく必要があります。すでに必要な対応を済ませているところもあるようですが、皆さんの自治体ではいかがでしょうか。

オンラインで参加者の画面を手軽に共有できる TFabTile

 オンラインの授業や研修で、参加者の画面を一覧表示したいと思ったことはありませんか?それを手軽に実現できるサービスが TFabTile です。ブラウザだけで参加者の画面をタイル状に表示できます。ベーシックプランは無料・ユーザー登録なしで利用できますが、1回に利用できるのが50分・20人まで*1となっています。 tile.tfabworks.com  提供しているのは TFabWorks さんで、micro:bit 関連のさまざまな製品を開発しています。教育現場にも理解があり、思いをもって事業を展開されています。→ 代表インタビュー
 使い方は簡単かつシンプルです。先生(講師)側の準備としては部屋を作成するページにアクセスして、部屋の名前を入力するだけ。生徒(受講者)側は、指定した部屋の名前と自分の名前を入力して入室ボタンをクリックし、共有する画面を指定すればOKです。
詳しい使い方
 つい先日、iPadGoogle Classroom にも対応し、さらに使える範囲が広がっています。ぜひ使ってみてください。

*1:2021年8月31日までは40人