「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

ふりがなを付ける Chrome 拡張機能 - IPA furigana

IPA furiganaの説明には、「Works locally in your browser - no external server required( 外部サーバを必要とせずブラウザ内で動作する)」とあります。拡張機能をインストールすると、ツールバーに「ふ」というアイコンが現れます。そのアイコンを押すと表示しているページの漢字にふりがなを付けてくれます。

当ブログの記事にふりがなを付けてみました。

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ふりがなの見本

設定項目は英語で書かれています。

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設定画面
  • Include text inside links チェックするとリンクが張られている文字列にふりがなを付ける
  • Furigana should be displayed with ふりがなは「カタカナ・ひらがな・ローマ字」が選べる
  • Okurigana filter チェックすると送り仮名にはふりがなを付けない
  • Persistent mode オフにするまで自動的に全てのページにふりがなを付ける
  • Auto-start チェックするとボタンを押さなくても最初からふりがなを付ける
  • Furigana size ふりがなのサイズ(スライドバーで指定)
  • Furigana size reset サイズをリセットする
  • Furigana color ふりがなの色(パレットが表示されて選択する)
  • Furigana color reset 色をリセットする

ふりがなを付ける Chrome 拡張機能 - ふりがな付与機能・サテライトオフィス

ふりがな付与機能は、GIGAスクールの支援もしているサテライトオフィスという企業が公開しているChrome拡張機能です。
使い方はこちらに詳しく書かれています。→サテライトオフィス・ふりがな付与機能

当ブログの記事にふりがなを付けてみました。

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ふりがなの見本

ふりがなのサイズと色を設定することができます。

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設定画面

Webページにふりがなを付けるには

子どもたちが検索して見つけたページを開いてみたら読めない漢字が多くて困ることがあります。そんなとき、読み方が分かれば理解の助けになると思いますので、どんな方法があるか調べてみました。候補がいくつか見つかりましたので、それぞれについて解説します。

Chrome

takeyamasaaki.hatenablog.com takeyamasaaki.hatenablog.com takeyamasaaki.hatenablog.com takeyamasaaki.hatenablog.com

iPad

takeyamasaaki.hatenablog.com

発表者を指名するネコ

 みんなのコードでは、週1回の全社定例のときに、冒頭のチェックインとして全員がその1週間を30秒にまとめて話すコーナーがあります。誰から話すかは Scratch を使ってネコに指名してもらっています。
 先日、以下の賞をいただき、その関連のウェビナーで紹介したところ、思った以上の反応をいただきました。 www.jiji.com  下のウィンドウで試すことができます。緑の旗をクリックしてください。「a」キーを押すと、右側の発表前のリストに全員の名前が入ります。スペースキーで、ネコが発表前の人をランダムに選んで指名します。音声合成を使っています。発表するときに「Dram Jam」が鳴って、ネコが短くダンス?します。

 オンラインミーティングで全員が話すときなどに、よかったら使ってみてください。下のリンクからプロジェクトのページに行けます。メンバーを編集するにはリミックスしてください。

https://scratch.mit.edu/projects/550718138

GIGAスクールと個人情報保護

 昨日、残念なニュースを目にしました。 news.livedoor.com  今回は名古屋市でしたが、他の自治体の一部でも同様の状況があるのではないかと危惧しています。個人情報保護条例に則して精査し、対応の方針を明確にした上で個人情報保護審議会に諮るなど適切な手続きを踏んでいればいいのですが、それを怠るとこのような事態になってしまいます。

 不利益を被るのは子どもたちであり、現場の先生たちです。早急に手続きを進めて、一日も早く使用が再開できることを願っています。

「個人情報に該当するという考えが及ばなかった」と市教委は釈明しているとのことです。どんな方が担当されたのかわかりませんが、教育委員会の中に ICT に通じた方がおられないところもかなりあることでしょう。こういう事例をきっかけに、教育 CIO の必要性が認識され、多くの自治体に設置されるようになってほしいと思います。

教育CIOに関連した文部科学省の資料 PDF:569KB

オンライン読書会って楽しくて学びがある

 今日からこの本の読書会をオンラインで始めました。

 Facebook の友達限定で参加を募集したところ、25名の申し込みがありました。(数名いればいいかな…)と思っていたので、うれしい誤算で(ちゃんと準備しなきゃ!)とモチベーションが上がりました。仕事の都合などで参加できなかった人も多く、第1回の今日は14名の参加(そのうち5名は耳だけ参加)でしたが、当初の想定からすれば上出来です。

 リアルの対面でなければ得られないものもありますが、オンライン(今回は Zoom)だからこそできることもあります。お子さんの世話をしながらとか家事をしながらでも参加できます。同じ日本だけど1,000km以上離れたところにいる人が同じ時間を共有できます。どうしても時間が合わなければ録画を共有したり、Slack などの非同期でコミュニケーションできるツールを使ったりすることもできます。

 今回参加してくださった方の感想を紹介します。

・ひとりで読んでいるときより内容を真剣に読みますね。
・気になっていたキーワードの掘り下げはとても参考になりました。
・軽く読み飛ばしてしまうところも深く話し合う中で落とし込めることができたと思います。

 私も今日の話を聞いて、流していたところをもう一度読み直すきっかけをいただきました。いろいろ反省点もありますが、とにかくやってみてよかった、やってみなければわからないことに気付けたというのは大きな収穫です。また次回が楽しみです。

GIGAスクール端末の活用状況は?

 内閣府ゴールデンウィークの時期に「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」をインターネットで実施しました。対象者のうちの子育て世代約2,000人に1人1台端末の活用状況について質問したところ、次のような結果が出ました。 ※ https://www5.cao.go.jp/keizai2/manzoku/pdf/result3_covid.pdf の28枚目

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 この数字をどんなふうにご覧になるでしょうか。「新年度が始まって1か月経っても、まだ半分も使われていない」という見方もあるでしょう。私は自分の学校での経験からすると、「ただでさえ忙しい新年度の初めに新しい端末が来て、子どもから活用していると聞いている保護者がすでに4割もいる」と見て、先生たちや各自治体の教育委員会はがんばっているのだなと感じました。

 私が気になったのは、「良くわからない」という保護者が2割近くいることです。たいていの保護者は家庭での子どもの様子からしか判断できないという要因はあるにせよ、学校や教育委員会からの発信が十分ではないのが原因だとしたら困ったことだと思います。

 いずれにせよ、この割合だけを見て成否を判断できるようなものではなく、個々の状況を改善するための資料にしていくことが必要でしょう。GIGAスクール構想は、今までにない施策を今までにないスピードで進めている途上なのですから、引き続き経緯を見守り、日本の子どもたちの学習環境を向上させるためにそれぞれの立場で何ができるかを考えていくべきです。

 現場の先生たちからすると、資料提示などの教具として使ったり、子どもたちにプレゼンを作らせたりインターネットで調べ学習をさせたりしたことはあっても、自分自身でクラウドを活用した経験はないという人が多いようです。

 文部科学省は StuDX Style(スタディーエックス スタイル)というサイトを作って、全国の教育委員会や学校などから活用事例を集めて発信しています。AppleGoogleMicrosoft が提供する活用情報へのリンクもあります。先生方も多忙だとは思いますが、ご自身でも情報を集めて取り組みを前に進めていくことを願っています。 www.mext.go.jp