「明日」をつくるしごととくらし

テクノロジーを取り入れた教育の普及に取り組む NPO で働いています。

『「超」メモ革命』

note ばかり更新して、はてなブログを放置していました。note の方はみんなのコードでの仕事関係にして、こちらは日々の生活で感じたことや考えたことを書いていこうと思います。というわけでブログのタイトルも「仕事」から「しごととくらし」にしました。

さて、2024年の最初に読んだのはこちら。

サブタイトルに「個人用クラウドで、仕事と生活を一変させる」とあるように、クラウドを活用して個人の知的生産スタイルをアップデートしていくための方法が書かれています。メモの取り方についての本かと思ったのですが、そうではなくて取ったメモ(つまり集めた情報)を保存・整理・活用するためのシステム構築について書かれていたのです。GmailGoogle ドキュメントを活用して、自分にとって必要な情報を記録し効率的に引き出す仕組みを作っていきます。

最初の方に簡単に始められる方法として次のように書かれています。

 メールの送信欄を開いて、自分宛のメールの下書きを作成します。そして、これを下書きのまま保存します。
 後でこの下書きを開いて、追加したり、編集したりすることができます。これだけでTODOメモや日記などに、便利に使えます。

確かにこれならかなりハードルが下がります。そこから出発して添付ファイルを組み合わせたりラベル付けをしたりして徐々に拡張していくと、これだけでもけっこうなことができそうです。

クラウドに保存し検索可能にしておくことのよさが実感できると、さらに次のステップに進む意欲が湧いてくることでしょう。同様のことはスマートフォンのメモアプリを使って始めることもできそうです。その先も GmailGoogle ドキュメントでなく他のクラウドサービスでも実現可能です。必要なのはとにかく始めること、そして蓄積していくことです。継続するうちに自分だけのシステムができあがることでしょう。同じ筆者による『「超」整理法』で提案されていた「押し出しファイリング」と同じように。

振り返ってみると、紙ベースで仕事をしていたときに、情報の整理に一番役立ったのが『「超」整理法』です。学校はまだまだ紙ベースでの仕事がしばらく残るでしょうから、これから読んでもきっと役立つことと思います。

さらにさかのぼると、個人の知的生産に関わる本で忘れられないのが『知的生産の技術』でしょう。大学の授業で取り上げられて読み、かなり影響されました。山ほどB6カードを買い込んだのを思い出します。

ここまで紹介した本を「何を使うか」という視点で整理してみると次のようになります。

二十数年程度のスパンで環境が大きく変化しているのでしょうね。次に加わるのは AI ではないでしょうか。